ここ数年、日中バイリンガル司会のお問合せやご依頼がかなり増えました。
これまで国際会議や記者会見、イベント、セミナー、パーティー、婚礼など様々なシーンでお仕事をさせていただいています。
実際の司会ではメイン言語が日本語で、あいまに中国語を入れるというパターンが多いですね。
日本語を全部中国語に訳すと倍の時間がかかるので、通常中国語は必要最低限またはざっくりと訳した言葉をお伝えしていきます。
主催者が台湾や中国の方でも、お客様や参加者は日本人なので司会は日本語のみでOKという場合もあります。
現場で日本人以外の担当者と中国語でコミュニケーションがとれることが、先方の安心感につながっているようです。
少し前のことですが、ある中国企業のオープニング記念パーティーにて司会をつとめました。
ゲストの大半が中国の方だったので、司会原稿は日本語と中国語が半々。
日本語のほぼ一字一句が、中国語に訳されていました。
パーティーでは豪華な中国料理が振舞われたり、伝統芸能が上演されたのですが、
特に食文化やお料理の説明をする中国語は普段使わない言葉や難しい言葉ばかり。
事前準備では辞書をひきながら、とにかくひたすら台本を読み込みました。
中国語は発音が本当に難しい。
何度も口にだして覚えるしかありません。
台本には素晴らしい言葉がたくさんちりばめられていて、とても勉強になったものです。
当日、無事本番を終え、ゲストから「中国語とてもよかったですよ」との言葉とともに、美味しい白酒をついでいただきました。
そして、デコレーションされていたパンダのぬいぐるみに心がホロリ。
上海留学時代に成都まで大好きなパンダを見に行ったことを思い出しました。
パーティーはまるで中国にいるような雰囲気だったこともあり、まさに「初心を忘れず日々勉強」を改めて感じたものです。